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コレステロール数値からみた改善の方法は

 2018/07/13 コレステロールを下げる   1,193 Views

健康診断や血液検査の結果をみて、ドキッとした人も少なくないでしょう。悪玉コレステロールの数値が、基準値を大きく超えてしまい、「脂質異常症」「要精査」などと記載されてしまった人もおられると思います。

あるいはもう何年も同じような状況で、改善はみられていないという人もおられます。自覚症状がないからといって放置している人も少なくありません。

一般的に悪玉コレステロールの数値が基準値よりも高くなっている場合は、動脈硬化のリスクが高くなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性も高いです。最悪の場合は死に至る病気ですから注意が必要です。

ではどのくらいの数値になってしまうと薬物での治療が必要になるのでしょうか。薬を飲めば治るのでしょうか。ここではコレステロールの数値を意識して、改善させる方法についてみていきたいと思います。

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コレステロール対策に必要な考え方

悪玉コレステロールが高い場合には、動脈硬化のリスクが高くなりますので、基準値になるようにしなければなりません。

しかし基準値を超えたからといって、いきなり薬剤にて治療を行うということは多くなく、基本的には生活習慣を見直すことからスタートします。

具体的には「運動習慣」「食生活」を見直すことが大事になってきます。その2点について具体的にどのような対策を行えば改善させることができるのか見ていきたいと思います。

ゆるい運動を継続する

運動習慣といわれると、スポーツジムに通って激しい運動を行ったり、水泳をしたり、毎日ジョギングをしなければならないイメージがあるかもしれません。

しかしこれらの激しいスポーツをしたからといって、コレステロール値がいきなり下がるということはありません。

大事なことは運動の「習慣」であって、運動習慣を持つということが大事なのです。

今まで運動してこなかった人が激しいスポーツを行うと、当然ながら続けることができませんし、身体を痛めてしまうことにもつながります。いきなりスポーツを始めた人のなかには、膝や腰の関節を痛めたり、筋やアキレス腱などを断裂するといった大けがをする人も絶えないのです。

最初はとてもゆるい運動でも構いません。続けられないよりも習慣化させることが大事なのです。

「歩くだけなら」とウォーキングを始める人が多いのですが、いきなり1万歩も歩く必要はありません。事務系の人であれば1日5000歩程度の人も多いですが、今よりも10分から20分歩くようにすることから始めます。10分で1000歩ですから7000歩を目標とするのです。

通勤の行き帰りで10分ずつ余分に歩くようにするだけですから、できそうだと思いませんか。

食事は「食べすぎ」「栄養の偏り」だけに注意

食事はコレステロールに影響を受けることになりますが、個別の食材をみてコレステロール値が下がる食品、上がる食品というものはそれほど気にすることはありません。

例えば「卵」はコレステロールが高いとして、1日1個までといわれることがありますが、卵1個のコレステロール値はそれほど高くありません。そのように誤った情報をうのみにしていることが多いのです。

むしろ悪玉コレステロール値が高くなってしまった原因に多いのは、「食べすぎ」や「栄養の偏り」です。

お腹が満腹になるまで食べないと気が済まないタイプや肉や揚げ物が好きで野菜をあまり食べないタイプには、コレステロール値が高い人が多くおられます。間食でおやつをよく食べる人にも高くなる傾向があります。

食べすぎについては、食べる量を意識しすぎると満足感がなくなってしまいますから、食事をゆっくりと食べるようにします。ご飯をほおばったり、掻き込むようなことはやめて、ゆっくり落ち着いて食べるだけで必然的に食べる量を抑えることができます。

また栄養の偏りについては、野菜やキノコ類を多く摂るようにすることから始めましょう。野菜やキノコ類には多くの食物繊維を含んでいますが、食物繊維は腸内において余分な脂肪分やコレステロールに吸着して排出させる作用があります。腸内をきれいにしてくれ便秘の予防にも効果的ですから、積極的に食べるようにしましょう。

コレステロールは食事で吸収されることはない?

コレステロールはあらゆる食材に含まれており、コレステロール量が多い食材はあまり多くの量を摂るべきではないといわれてきました。

「卵は1日1個まで」「牛乳は飲みすぎないように」「牛肉の脂身は危険」などは、いまだにそのように考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし食事においてコレステロールをたくさん摂ったとしても、体内のコレステロール値には影響しないことが分かったのです。食事から影響されるのは20%程度なのです。

体内のコレステロールは、食事で摂ったコレステロールを吸収するのではなく、肝臓において作られるものです。そのため肝臓でのコレステロール合成が適切であるように、生活習慣そのものを改善することが大事であることが分かったのです。

先ほども申しましたが、食事において気を付けておかねばならないことは「食べすぎ」「栄養の偏り」です。

カロリーオーバーとなって中性脂肪を体内に蓄積させてしまうと、コレステロール値にまで悪影響を及ぼすことになります。中性脂肪で血がドロドロとなるうえに、コレステロールによって動脈硬化を促進させてしまうと、心筋梗塞や脳梗塞といった健康に重大な影響を与える病気を引き起こすリスクが高まります。

 

コレステロールの基準値はウソ?

コレステロールの基準値は正しい?

血液検査や健康診断において自分のコレステロール値が適正なのかどうなのか判断する基準は、その検査結果に「基準値」が記載されており、その数値と比較することで判断できます。

この基準値については、実は厚生労働省において発表されたものではなく、国内に統一した基準というものはありません。

コレステロール値の適正な数値については、現在「日本人間ドック学会」と「日本動脈硬化学会」がおのおので発表していますが、その数値には差があります。血液検査などについては「日本動脈硬化学会」が発表する数値を基準値として採用されています。

発表されている基準値についてみてみましょう。

【日本人間ドック学会】
悪玉コレステロール 40~119㎎/dL
善玉コレステロール 60~119㎎/dL
【日本動脈硬化学会】
悪玉コレステロール 140mg/dl未満
善玉コレステロール 40mg/dl以上

日本動脈硬化学会においては、日本人間ドック学会の基準について批判していますが、おのおのの数値によって動脈硬化や脂質異常症に対する診断基準として活用されています。

ただし数値はあくまでも目安となるもので、基準値より外れているとしてもすぐに薬物などでの治療を要するかについては医師の診断によるものです。

というのもコレステロール値だけで治療を要すると言い切れず、高血圧や糖尿病などを併発していないか、喫煙の習慣はあるか、肥満ではないか、家族の病歴はどうか、など別の要因も併せて診断されるものです。

それらの危険因子がない場合であれば、食生活の見直しや運動習慣を取り入れるなどによって改善を図ることになります。

参考:血液検査 – 日本人間ドック学会

日本動脈硬化学会 一般啓発サイト -動脈硬化の病気を防ぐガイドブック

体重を落とすだけでコレステロールが低下

太っている人やお腹の脂肪が気になりだした人であれば、体重を落とすことを目標にしてみるといいでしょう。それだけでもコレステロールを低下させることができます。

体重を効果的に減らし、コレステロール値を改善させるためには、摂取するカロリーと消費するカロリーを調整しなければなりません。消費するカロリーが上回った場合には、少しずつ体重を減少させることができます。

食べすぎていると自覚できる人は、早食いで満腹になるまで食べることをやめるようにします。いきなり食事を減らしてしまうと、満足を得られなくなりストレスがたまることがあります。そのため、食事をじっくりと噛むようにして、ゆっくり食べるようにします。それだけでも今までの量を食べることができなくなる人もおられます。

また栄養に偏りのある人は野菜やキノコ類を多めに食べるように意識するといいでしょう。便秘を改善させ、腸内にある余分な脂肪分やコレステロールに吸着し排出させる作用があります。

運動はいきなり激しいことをすると身体を痛めることや疲れさせてしまうことがありますので、1日10~20分多めに歩くようにすることから始めるといいでしょう。

これだけの取り組みでも、毎日続けるようにすれば、体重を効果的に落とすことができ、コレステロール値の改善のサポートとなります。

高コレステロールよりも薬の副作用リスクが怖い?

コレステロールが高く、ほかの要因なども加味しながら必要に応じてコレステロール値を下げる薬を処方されることがあります。薬の処方は医師の判断によっても違いますが、積極的に薬を用いる医師とそうでない医師に分けることができます。

処方を積極的に行わない医師は、そもそもコレステロールが高いとしてもそれほどリスクが高いわけではなく、コレステロールが高いほうが長生きするという研究結果を大切にしています。

ただし何の治療も必要ないということではなく、動脈硬化のリスクを下げるために食事療法や運動療法を積極的に取り入れることが大事です。

コレステロール値を下げる薬は、肝臓による合成によってコレステロールをつくることを阻害するものです。しかしほかの大事な物質まで阻害することにもつながりますので、結果的に心臓機能が弱まったり、免疫力が低下して病気になりやすくなるという副作用を生じることがあります。

特にスタチン系のコレステロール改善薬には、そのような傾向があるために注意が必要だとする医師も少なくありません。

あくまで処方の判断は医師によるものですが、薬を飲まなくてもいいようにコレステロールの数値やその他の数値や要因についても気にしておくようにして、普段からコレステロールをあげない生活習慣を送るべきなのです。

 

コレステロールの数値から見た対策とは

コレステロール 150mg/dlを超えた場合

日本動脈硬化学会が発表している数値によりますと、悪玉コレステロールの数値が140㎎/dlを超えてしまうと、「高LDLコレステロール血症」であると診断されることになります。

ただし薬を用いた治療については、その他の要因も加味しながら判断するものですから何ともいえませんが、多くの人には「食事療法」「運動療法」が必要であると判断される数値になります。

アメリカにおいては、高いコレステロール値であっても心疾患などの血管疾患のリスクが高いとはいいきれないとして、現在この悪玉コレステロールの基準値については撤廃されています。

もちろんだからといって、日本の基準値を超えても大丈夫だというわけではなく、少し数値を超えた150㎎/dl程度であるならば、生活習慣を見直すいい機会ととらえて、健康に過ごすようにすればいいのではないでしょうか。

コレステロール 250mg/dlを超えた場合

悪玉コレステロールの数値が250mg/dlを超えた場合、すでに基準値を大幅にオーバーしていますから、特に生活習慣や食習慣については改善することが必要です。

まったく自覚症状がなく、生活習慣を改善させる意識が欠落している人も少なくありません。しかしそのほかの善玉コレステロールや中性脂肪においてもよくない数値であるならば、動脈硬化がどんどん進んでいると考えられます。

生活習慣や食習慣について見直しを行っても、すぐに数値上において改善することはありません。何か月も取り組む中で少しずつ改善していくものですから、気長に取り組んでいかねばなりません。

この程度の数値になれば、自己判断するのではなく、一度医師に相談するようにしましょう。その他の数値に問題なければ、生活習慣の改善だけで済みますが、状況によっては治療が必要と判断されるかもしれません。

コレステロール 300mg/dlを超えた場合

悪玉コレステロール 300mg/dlを超えた場合においては、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。

ほかの情報サイトなどで確認してみると「そのくらいの数値であれば大丈夫」と記載されているものもありますが、コレステロールだけの問題ではなく、ほかの要因との兼ね合いもありますから自己判断は要注意です。

悪玉コレステロールの数値が140㎎/dlの人と比べると、動脈硬化のリスクはすでに数倍の差がある状態です。検査だけでもしておくべきでしょう。

遺伝性によってコレステロールが高い場合においては、すぐに治療が開始されることもありますし、場合によっては注射により治療を導入されることもあります。

 

まとめ

コレステロールを改善させるために必要なことを、数値を用いてお伝えしてきました。

コレステロールについては近年の研究で明らかになったこともあり、以前のように特定の食品だけに影響を受けるものではないことが分かりました。食品から影響を受ける割合は20%程度といわれますから、バランスよく食べて、食べ過ぎないことが大事であるといわれます。

運動習慣によって、中性脂肪をためないようにすることもコレステロールには大事なことになってきます。

これらの生活習慣を改善する中でコレステロール値が高いのであれば、医師に相談することをオススメします。コレステロール値だけではなく、その他の要因も含めて総合的に判断してもらうことがいいでしょう。

コレステロールの数値は自分自身の生活習慣を見直す指標として理解し、健康的な生活を送ることを心がけましょう。

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