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コレステロールの新しい基準値「LH比」とは?

コレステロールを下げる   1,318 Views

会社の健康診断や血液検査において、コレステロール値が高いと指摘された人は少ないないでしょう。また自分自身の生活習慣を振り返って、このままではこの先病気になってしまうと気になっている人も多いのではないでしょうか。

実際、コレステロールの数値が高く、そのまま放置してしまうと血管の中にどんどんコレステロールがたまった状態となり、脂質異常症と診断されてしまうことがあります。さらにその状態を悪化させてしまうと動脈硬化へと進行し、最悪の場合では心疾患や脳血管疾患によって死に至る大きな病気を引き起こしてしまうことになります。

コレステロールを正常値にするためには、食生活を始め生活習慣を改めることが大事になりますが、コレストロールのことをきちんと理解しておくことをオススメします。

ここではコレステロールについて詳しくお伝えし、基準値とはどのようなものなのか、また最新の基準値として話題となっている「LH比」についてお伝えしていきたいと思います。

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コレステロールを正常値にするために知っておこう

LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの違い

そもそもコレステロールと聞くと「体に悪いもの」「体に不要なもの」のようなイメージを抱いてしまうと思います。しかしコレステロールには、私たちの健康のために役に立つ働きがあるのです。

コレステロールには大きく分けて2種類存在し、悪玉(悪玉)コレストロールと善玉(善玉)コレストロールと呼ばれていることはご存知の方も多いでしょう。それぞれに役割が異なっていますが、一般的には悪玉コレステロールは減らし、善玉コレストロールは増やさないといけないと理解されている人も少なくないと思います。

コレステロールとはそもそも私たちの身体を構成する細胞の膜を守る働きをしている、とても重要な脂質の一つなのです。

さらに男性ホルモンや女性ホルモンのもとになっているものはこのコレステロールです。男性は男性らしく、女性は女性らしく生活ができるのは、コレステロールのおかげでもあります。

また脂質を溶かして体内に吸収させる働きがある胆汁酸を精製する働きもありますので、日々活動に必要なエネルギーを効率よく取り込むことができるのはコレステロールの働きでもあるのです。

つまりコレステロールが私たちの体内から無くなってしまうと健康を害することになってしまうのです。

悪玉コレステロールは体内にコレステロールを運び、善玉コレステロールは不要なコレステロールを肝臓に戻す役割があります。つまり悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスがとても大事であって、悪玉コレステロールが不要であるということではないのです。

コレステロールの基準値は存在しない?

一般的には悪玉コレステロールは低く、善玉コレステロールは高く維持できることがいいといわれます。確かにコレステロール値について指摘された人の多くは、悪玉コレステロールが高くなってしまい、善玉コレステロールが低くなってしまっていることだと思います。

血液検査の検査結果を見てみると、基準値が記載されており、その数値を基準として自分自身の数値が高いのか低いのか判断することができます。

しかし中には悪玉コレステロールと善玉コレステロールの片方だけが基準値を満たしていないということもあります。そのような場合であれば、正常値ではないコレステロールだけに目が行きがちですが、バランスがいい状態ではありませんので、やはり両方のコレストロールに目を向けておく必要があります。

悪玉コレステロールと善玉コレステロールの役割をみると、相互に連携しながら役割を担っていることが分かります。どちらかが正常ではない数値であるとしたら、結局どちらも本来の役割を十分担えていないことになるからです。

そのため悪玉コレステロールと善玉コレステロールの基準値は、国内において統一されているものはなく、国外であればさらに全く違う数値になります。

血液検査で知るコレステロールの基準値

血液検査でのコレステロールの正常値は

血液検査において悪玉コレステロールと善玉コレステロールの数値を検査することができますが、この正常値については厚生労働省などにおいて統一した見解を出していません。

現在のところ「日本人間ドック学会」「日本動脈硬化学会」によって基準となるコレステロール値を発表されていますが、実はこの数値を比べてみると微妙に違うことが分かります。見比べてみましょう。

【日本人間ドック学会】
悪玉コレステロールの基準範囲 40~119㎎/dL
善玉コレステロールの基準範囲 60~119㎎/dL
【日本動脈硬化学会】
悪玉コレステロールの基準範囲 140mg/dl未満
善玉コレステロールの基準範囲 40mg/dl以上

比べてみると大きく異なることがお分かりになるでしょう。

日本人間ドック学会の数値を超えてしまった場合には、将来的に脳や心疾患を発症させてしまう可能性があるとしており、日本動脈硬化学会においては脂質異常症と診断する基準になるとされています。

日本動脈硬化学会は日本人間ドック学会のこの基準に対して声明を出しており、「日本国民の健康に悪影響を及ぼしかねない危険なもの」とまで批判しています。

私たちが血液検査を受けた際に記載されているコレステロール値の基準は「日本動脈硬化学会」のものを採用されています。

参考:日本人間ドック学会 検査票の見方
参考:日本動脈硬化学会 危険因子 脂質異常症

静かに進行する脂質異常症の恐怖

血液検査においてコレステロール値が基準値でない場合、「脂質異常症」と指摘されることがあります。みなさんの中にも多くの方が指摘されている症状であると思います。

しかしこれらの指摘を受けた人の中にも、「もうすでに何回も指摘されている」という人も少なくないと思います。指摘されているのにほったらかしにしているという人は意外に多くおられることが分かります。

もちろんすぐに食事療法や運動療法に取り組んでおられる人や受診して薬を飲んでいる人もおられるでしょう。この脂質異常症の怖いところは「自覚症状がないのに悪化していく」ということなのです。サイレントキラーと呼ばれることもあるほどです。

悪玉コレステロールと善玉コレステロールは相互に連携しながら役割を担っていますので、体内にバランスよく存在しておかねばならないものです。どちらかが多くなったり、少なくなっても健康リスクは高まることになります。

脂質異常症を悪化させてしまうと、動脈硬化が進行します。動脈硬化とは血管の中に余分なコレステロールがたまっている状態で、血管がどんどん狭くなり固くなってしまうことをいいます。

血管が狭くなってしまうと血液が流れにくくなりますので、冷え性になったり病気になりやすくなってしまうことがあります。さらに中性脂肪値が高くなり、血液中に中性脂肪が多くなってしまうと血液がどろどろになり、血が固まりやすくなります。

血が固まり、動脈硬化が進んだ血管に詰まってしまうと、詰まってしまった部位が心臓であれば心疾患を、脳であれば脳梗塞を引き起こしてしまいます。

実際これらの病気で亡くなられる割合はとても多く、死亡原因の2位と3位はこれらの病気であることが分かっていますので、放置してしまうことがどれだけ怖いことなのかお分かりになるのではないでしょうか。

コレステロール値の下がりすぎは

悪玉コレステロールは一般的に低いほうがいいといわれますが、どこまでも低いのがいいというわけではありません。

悪玉コレステロールが基準値より低く、低い状態が続くような場合であれば「低悪玉血症」と診断されます。

実は悪玉コレステロールは、日本動脈硬化学会が発表している基準値では「140mg/dl未満」と発表されており、下限が定められていないのです。そのためどのくらいの数値で低悪玉血症と診断されるのかについては、はっきりとしたものはなく医師の診断によって判断されることになります。

低悪玉血症では、甲状腺機能亢進症や肝硬変、肝炎などの病気が隠れていることもありますので、該当する人はすぐに病院に受診することをオススメします。

コレステロールの新しい基準「LH比」とは

悪玉コレステロールが低くても多い心筋梗塞

中高年の人であればご存知の人もおられると思いますが、以前の血液検査では「悪玉コレステロール」「善玉コレステロール」ではなく「総コレステロール」として診断されていたかと思います。

総コレステロールとしてしまうと、悪玉コレステロールと善玉コレステロールを把握することができないという健康上の理由によって2006年ごろから検査結果での表し方が変わったのです。

ちなみに総コレステロールとは、悪玉コレステロール+善玉コレステロール+レナムントコレストロールによって構成されているもので、最近では第3のコレストロールである「レナムントコレステロール」の存在がクローズアップされています。

実は動脈硬化を起こす原因は悪玉コレステロールだけではなく、レナムントコレストロールの影響のほうが強いのではないかということも分かりつつあります。そのため、悪玉コレステロールが低い場合であっても、心筋梗塞を起こしているという症例はとても多いことが分かっています。

総コレステロールから善玉コレステロールを引いた、悪玉コレステロール+レナムントコレストロールを気にしなければなりません。

参考:NHKためしてガッテン コレステロールの新常識SP

悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが重要

冒頭から申し上げている通り、悪玉コレステロールと善玉コレステロールは「悪玉」「善玉」と呼ばれてはいますがどちらにも必要な役割があって、どちらか一方が正常値であってもダメなものなのです。

そのため近年では個別の数値データを診るのではなく、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率を診ることが重要であるという考え方があり、これを「LH比」と呼ばれています。

LH比=悪玉コレステロール/善玉コレステロール

で示すことができ、この数値によってどの程度動脈硬化が進んでいるのか判定することができます。

この数値が1.5以下を正常値として定められており、
2.0以上であれば、動脈硬化の進行が疑われ、血管内に多くのコレステロールが蓄積されている状態であると指摘されます。
2.5以上であれば、すでに動脈硬化により血管が狭くなり、すでにどこかで血の固まりが詰まっていることも疑われる状態で、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが大変高いと判定されます。

最近の血液検査結果ではこの「LH比」を示されているものもありますので参考にすればいいでしょう。仮に悪玉コレステロールと善玉コレステロールの数値が正常値であったとしても、この数値が高くなることもありますので注意する指標にしておくべきです。

まとめ

コレステロールの基準値についてお伝えしてきました。

コレステロール自体が悪いものではなく、悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが大事であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

動脈硬化を進行させてしまうと、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まってしまいますから、毎日の食生活には十分配慮して、また運動習慣を取り入れていくことも大事になります。

もしもなかなか食生活の改善が難しいということであれば、サプリメントを活用することも一つの手段とした考えられます。健康リスクや生活習慣でお悩みの人であれば、大きなサポートとなるでしょう。

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