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中性脂肪の基準値が300を超える人はほったらかしにしてはいけない理由

 2018/03/27 中性脂肪   40,006 Views

会社の健康診断の結果をみて、中性脂肪値など、数値データが悪く指摘された人は多いと思います。

血液検査のデータを見てみると、自分自身の数値だけではなく、基準値も記載されていますので、自分自身の健康状態がどうなのかという目安になると思います。

では、基準値とはいったい何なのでしょうか。
正常値とは違うのでしょうか。
基準値から外れている場合は、ダメなのでしょうか。

数値データが悪かった人であれば、いろいろと不安になると思います。
ここでは、それらの悩みを解決するために、発表されている中性脂肪の基準値をもとに注意すべきポイントについてお伝えしていきたいと思います。

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中性脂肪の検査目的や数値データについて

中性脂肪値の検査目的

中性脂肪は、体内に存在する脂肪で、生活に必要なエネルギーとなるものです。日々の活動や臓器の働きに使われます。しかし、この中性脂肪が蓄えられすぎると、皮下脂肪が増えたり、血液中の中性脂肪が多くなりドロドロになったりします。

血液中の中性脂肪が多くなってくると、血が流れにくくなり、動脈硬化の原因となってしまいます。動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞など大きな血管疾患に繋がるリスクがあります。

また中性脂肪値が低下しすぎると、低栄養状態となり、肝臓に対する障害が疑われます。

これらのリスクは、中性脂肪値を検査することで確かめることができます。

血液検査によって、中性脂肪値を確認できますが、検査データはトリグリセライド(TG)と記載されています。

中性脂肪の基準値や正常値とは

中性脂肪値は、各機関の発表している基準値に差があることが分かります。
多くは、高値に対する発表がメインになっており、下限のリスクについてはそれほど大きく発表されていません。

日本動脈硬化学会が発表する「動脈硬化性疾患予防 ガイドライン」では、脂質異常症のリスクを考えたときに、150㎎/dL未満を維持することが必要であるとしています。

日本人間ドック学会が発表している「新たな健診の基本検査の基準範囲」では、中性脂肪値の基準範囲を男性が39~198㎎/dL、女性では32~134㎎/dLとしています。

多くの医療機関や研究機関を見比べてみると、おおむね日本動脈硬化学会の発表する数値を用いているようです。ただし下限については、30㎎/dLや50㎎/dLと、差が見られます。

というのも、中性脂肪が低くなることによるリスクは、低栄養や肝機能障害などになりますが、これらの診断は、中性脂肪の数値だけで判断するのではなく、ほかの数値とも合わせて判断されることになります。

つまり、下限の30㎎/dLや50㎎/dLといったものは目安であるということになります。その医療機関や研究機関の目安によって、数値データが変わってくると考えられます。

よって

29㎎/dL以下であれば、要注意
30㎎/dL~50㎎/dLであれば、要観察

と考えていいのではないでしょうか。

ちなみに、この数値にみられる㎎/dL(ミリグラム・パー・デシリットル)とは、1mg/dL=0.01kg/m3のことになります。

中性脂肪の平均値は

中性脂肪の平均値については、厚生労働省の「身体状況調査」によって明らかにされています。

2015年のデータを見てみますと、20代から70代までの年代別で平均値が公表さあれています。

このデータをみて驚くべきことに、男性においては、すべての年代において中性脂肪値が150㎎/dL以上となっているということです。

全年代の平均値が164㎎/dL、
30代が169.4㎎/dL
50代が180.3㎎/dL、
60代で171.5㎎/dL
が高い年代となっています。

女性を見ていきますと、男性とは逆に前年代において、基準値内となっています。

前年代の平均値が127.9㎎/dL、
50代が133.6㎎/dL、
60代で148.4㎎/dL
70代が136.7㎎/dL
が高い年代となっています。

この平均値をみると、男性の方が中性脂肪値が高くなる傾向にあるということがいえます。

中性脂肪とコレステロールの関係について

コレステロールとは

中性脂肪の数値と同様に、気になるのが「コレステロール」だと思います。コレステロールは、中性脂肪の数値に大きく影響されるといわれていますから、ここで説明しておきたいと思います。

コレステロールには、善玉(HDL)と悪玉(LDL)、リポタンパク質(VLDL)に分けることができます。一般的には、善玉は多く、悪玉は少ない方がいいといわれます。中性脂肪と同じように脂肪分の一つです。

コレステロールには、身体に必要なホルモンの原料や、細胞膜をつくるための胆汁酸の原料となります。肝臓によって生成されるコレステロールと、食品から摂ることができるコレステロールがあり、8割程度は肝臓で生成されています。

善玉と悪玉は、どちらも身体に必要なものですが、食品から摂取するコレステロールが多くなると、悪玉が多くなってしまいます。コレステロール量が多くなると、自動的に肝臓でのコレステロール生成を抑えるようになっていますが、それでも過剰となった場合には、血中に多く流れ出し、動脈硬化の原因となってしまいます。

中性脂肪とコレステロールは相互に影響を与える

中性脂肪とコレステロールは、おのおの役割は違いますが、同じ脂肪分です。

中性脂肪値と同じようにコレステロール値も気になっている人は多くおられると思いますが、やはり数値の異常は大きな病気を引き起こす原因にもなりますから、注意しておくことが大事です。

というのも、中性脂肪値が高くなってくると同時に、善玉は低くなり、悪玉は高くなる傾向にあるからです。このような悪循環に陥ってしまうと、脂質が代謝されることなく体内に貯め込むこととなってしまいます。

すると、血液がドロドロとなり、血が詰まりやすくなります。これを動脈硬化といいますが、動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞といった大きな病気へと発展してしまうことになります。

実際、私たち日本人の死因をみてみると、2位が心疾患、3位が脳血管疾患と、血管疾患に関するものが上位になっていることが分かります「参考:厚生労働省 死因順位(第5位まで)別にみた死亡数・死亡率(人口10万対)の年次推移」。

いま数値を気にしていない人でも、このようなデータをみてしまうと他人ごとではないと思います。

脂質異常症に注意

脂質異常症とは、血液中の中性脂肪値やコレステロール値が基準よりも高くなっている状態のことをいいます。高脂血症と呼ばれることもあります。

これは中性脂肪やコレステロールが生命を維持するためのエネルギーとして使われずに、体内に貯め込んでしまっている状態です。これらが進行してしまうと、先ほどから何度も申し上げている動脈硬化のリスクが高まってしまうことになるのです。

この動脈硬化の怖いところは、まったく自覚症状がなく進行してしまうことにあります。少しずつ血液や血管の状態が悪くなり、ある日突然、血管が詰まってしまうことで発覚することもあります。気がついたときには遅く、心筋梗塞などの発作によって死に至ることも珍しくありません。

このような発作を防いでいくには、普段から生活習慣を改める必要があります。では次にどのような生活習慣が、このようなリスクを招くのか、見ていきたいと思います。

中性脂肪が高値の人に見られる生活習慣とは

食生活の乱れや栄養の偏り

中性脂肪の高い人の中には、一部、病気によるものや遺伝によるものがありますが、多くの人は食生活の乱れや栄養の偏りによって起こります。

食生活を見直してみると、特に脂質や炭水化物を多く摂っていることが分かります。脂質は脂分を多く含んでいるものです。カロリーがそもそも高く、食べ過ぎることで中性脂肪を増やしてしまう原因となります。また炭水化物も多く摂る傾向にあります。炭水化物はご飯やうどんなどになります。

炭水化物は、口から摂取し胃を通り、栄養が肝臓に吸収されると、そこで糖質に変化します。糖質に変化したのちは、血液を通って、皮下脂肪へと蓄積されていきます。

この皮下脂肪はエネルギーとなるものですから、臓器の働きや身体の動きが多くなると使われるのですが、それらの消費が少ないと、たちまち溜めすぎてしまう状況となります。

運動不足

中性脂肪の貯め込みは、エネルギー消費の少なさからも起こってきます。
ようするに運動不足です。

運動量が多くなってくると、食べ物から摂取したカロリーだけではまかなえきれなくなり、中性脂肪がエネルギーとして活用されることになります。しかし、摂取したエネルギー源よりも、消費エネルギーが少ない場合には、中性脂肪はどんどん蓄積されていくことになります。

特に中高年の人で、会社での仕事が事務系の仕事である場合、椅子に座って動く頻度も大変少ないことから、慢性的な運動不足に陥っていることも少なくありません。

厚生労働省では、「1日1万歩」を推奨しています(参考:厚生労働省 身体活動・運動)。しかし1日1万歩以上歩いている人は、全体の3割にも満たないといわれており、習慣的に運動している人は全体の5割程度といわれています。国民全体が運動不足となっているのです。

つまり、国民全体がいま中性脂肪値が高くなるリスクにあるといっても過言ではありません。

ストレス

社会で生活する人は、ストレスを抱えて生きているといってもおかしくないでしょう。仕事や人間関係など、さまざまなストレスの中で生活を営んでいます。

ストレスというものは、ある意味、生きるための活力となるためのものでもありますから、必要なものといえるのですが、抱えすぎると健康に良くありません。

例えば、ストレスを食べて発散するようなタイプの人であれば、人よりも中性脂肪を貯め込むリスクが高くなる傾向にあるといえるでしょう。

またアルコールについても同様です。アルコールは肝臓で分解されますが、分解するときに中性脂肪として合成されることになります。さらに喫煙についても、中性脂肪を分解する酵素の分泌量を減らしてしまいますので、中性脂肪が増えてしまう原因となるのです。

お酒やタバコでストレスを発散することは、健康的ではありません。ストレスについては、発散の仕方が大事であるといえるでしょう。

中性脂肪が300以上の人がいますぐ取り組むべきポイント

魚や野菜を多く摂って、バランスの良い食生活を

中性脂肪値が健康診断で300以上であれば、「要精査」などと受診を勧められることになります。

いますぐ数値を下げないと死に至るようなリスクがあるとは言い切れませんが、継続して高い数値であれば、服薬などと同時に生活習慣の見直しが必要です。

食生活が乱れている人であれば、まずはバランスの良い食生活を目指さねばなりません。脂肪分や炭水化物の量を減らし、魚や野菜の摂取を多くすることがいいでしょう。

魚にはDHAやEPAといった、中性脂肪を分解し、中性脂肪の貯め込みを抑える栄養素が多く含まれています。血をサラサラにする作用があるといわれていますので、積極的に摂っていきましょう。サプリメントを活用するという方法もあります。

また野菜は、食物繊維が豊富に含まれており、腸内で善玉コレステロールを増やす役割があるといわれています。腸内環境が改善され、代謝が高まることから、中性脂肪値の改善も期待できます。

目指すは1日1万歩~日頃から体を動かして心と体の健康を

中性脂肪値を下げるためには、消費エネルギーを高める必要があります。消費エネルギーを高めるには、運動を行うことが一番良いといわれています。

いきなり激しい運動をするのではなく、少しずつでも習慣的に行うことが効果的です。

中高年のサラリーマンであれば、運動習慣を新たに設けることは難しいですから、いまの生活リズムの中に運動を取り入れることがいいでしょう。

厚生労働省は1日1万歩を推奨していますが、事務系の仕事であれば1日5000歩程度の人も珍しくなく、1日の歩数を倍にすることは難しいでしょう。通勤途中に一駅分歩くなどして、少しずつ運動するようにします。

まずは1日10分歩くことを増やすようにします。10分ができるようになれば20分です。10分間歩くと、おおむね1000歩になります。20分歩くと、2000歩になりますが、事務系の人の歩数が1日5000歩であればこれで7000歩となります。

まずは7000歩を目標として、ゆくゆくは1万歩を達成するようにしましょう。

BMIに着目して、体重を適正に

食生活や運動習慣に取り組むなかで、身体の数値データに注目していくことも大事です。血液検査などのデータも大事ですが、身近なデータとしては、自分自身の体重のコントロールに努めていきましょう。

特に大事になる数値として、BMIがあります。
BMIは、
BMI= 体重kg ÷ 身長m×身長m
で求めることができます。

例えば、身長170cm、体重80kgの人であれば、BMIは27.68となります。
BMIが25以上であれば、肥満傾向にあると判定されます。
適性は、BMIが18.5~25未満であるといわれています。

この数値についても着目して、長期的に体重コントロールを行うようにしましょう。

まとめ

中性脂肪は、サイレントキラーとも呼ばれるもので、自覚症状がないなかで健康を奪っていくものであるといわれています。

もしもいまみなさんのなかに、中性脂肪値が300を超えているという人であれば、すぐにその対策を行う必要があります。

ポイントとしては、口から摂取するエネルギーと、運動で消費するエネルギーのバランスであるといえます。口から摂取するエネルギーについては、摂りすぎないように注意し、運動で消費するエネルギーについては日々高めていく必要があります。

このバランスを整えるようにすれば、日本人の死因のベスト3である心筋梗塞と脳血管疾患のリスクを下げることに繋がります。

大事なのは、生活習慣の積み重ねです。そう自覚することで、健康的に過ごせるようになるでしょう。

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