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別名「サイレントキラー」動脈硬化の原因とそのメカニズムとは?

動脈硬化   1,345 Views

高血圧や動脈硬化などといった生活習慣病は、自覚症状がないままにからだのなかで進行し、命に関わる状態となってからはじめてことの重大さに気づきます。そのため、別名「サイレントキラー」「沈黙の殺し屋」などと呼ばれることがあります。

なかでも動脈硬化については、名前は知っていても実際のところどういったものなのかよく知らないという方もらっしゃるのではないでしょうか?

動脈硬化はどのような病気なのか?そのメカニズムは?改善するのか?動脈硬化がどのような病気なのかを知り、予防につなげましょう。

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動脈硬化とは

動脈硬化というのは、動脈の壁が厚くなったり硬くなったりして血管本来の働きが悪くなってしまう状態のことです。

若く健康な血管というのは、弾力性があってしなやかにできています。

しかし、老化やさまざまな原因によって血管が厚く硬くなり弾力が失われてしまうと、本来のしなやかな動きができなくなって血液をうまく送ることができなくなってしまい、心臓や脳などの重大な病気を引き起こす可能性があります。

ではなぜ人間のからだのなかで動脈硬化が起きるのでしょうか。

動脈硬化には「粥状動脈硬化」「細動脈硬化」「中膜硬化」と3つの種類がありますが、ここではそのなかでもっとも一般的な「粥状動脈硬化」のメカニズムについて説明します。

動脈硬化のメカニズム

血管は基本的には内側から「内膜」「中膜」「外膜」の3つの層からできていて、内膜の表面は内皮細胞と呼ばれる細胞で覆われています。そして内皮細胞は、血液が固まるのを防いだり、血管を拡げるなどといった動脈硬化を防ぐさまざまな働きを持っています。しかし、

➀ 高血圧や糖尿病などにより血管に負担がかかると内皮細胞に傷がつき、内皮細胞が持つ動脈硬化を防ぐ働きが失われます。

➁ すると、内皮細胞の隙間から悪玉コレステロールが動脈の内膜に入り込み沈着してしまいます。

➂ これを処理するため白血球のなかまも内膜に入り込み、悪玉コレステロールを食べたあと死んでしまいます。

➂ その残骸やコレステロールの残りがドロドロの粥状物質「プラーク」と呼ばれるコブのような塊を作ってしまいます。

➃ これらが血管壁にたまっていき、内膜がどんどん厚くなって血管の中が狭く詰まりやすくなります。

➄ プラークが敗れると、補修するために血の塊「血栓」ができて血流が途絶えてしまいます。

動脈は身体中にありますから、動脈硬化はからだのどの部分でも起こるわけです。とりわけ冠動脈、頸動脈、脳動脈などの重要な血管で起こった場合には重大な病気へと繋がる可能性があります。

心臓の血管が詰まる→心筋梗塞、狭心症
脳の血管が詰まる→脳梗塞
傷ついて弱くなった脳の血管が切れる→脳出血

動脈硬化はこのときになってはじめて自覚症状として現れます。そのため、「サイレントキラー」と呼ばれるわけですね。

実は動脈硬化が原因となって起こる心疾患や脳血管疾患などといった死因は、厚生労働省の平成27年のデータによりますと1位のがんについで2位になっています。このことから、動脈硬化がいかに重大な病気の前段階にあるかということがわかりますね。
→平成27年 人口態統計月報年計(概数)の概況より 主な死因別死亡数の割合

動脈硬化の原因

悪玉コレステロールの増加は動脈硬化の大きな原因でもありますが、そのほかにも間接的な原因となるものはたくさんあります。

・高血圧
高血圧状態が長く続くと血管の内皮細胞を傷つけ、悪玉コレステロールを吸収しやすくなります。血管に負担をかけ続けることで血管の内皮の動脈硬化を防ぐ働きが失われて動脈硬化を促進します。

・高脂血症
悪玉コレステロールや中性脂肪が増えると動脈硬化を促します。逆に、善玉コレステロールは減ると悪玉コレステロールのはたらきが活発になってしまうため動脈硬化を進めてしまいます。

・喫煙
1日20本以上の喫煙者では、虚血性心臓病の発生が50~60%も高くなるといいます。さらに悪いことに、喫煙はほかの危険因子にも影響します。活性酸素を増やして血管壁に入ったコレステロールの酸化を促進するほか、血管を収縮させて高血圧の原因になるなど血管に悪影響を与えます。また、喫煙で血が固まりやすくなり血栓症を起こすリスクも高まります。

・加齢
歳をとるほど血管の柔軟性は失われていき、動脈硬化は進んでいきます。なんと動脈硬化は10歳くらいからもう進んでいくのだそうです。男女では男性のほうが動脈硬化になるリスクが高い傾向が見られます。

・肥満
内臓脂肪が多くなると血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えるだけでなく、脂質異常症や高血圧などの原因ともなってさらに動脈硬化が促進されるといった悪循環のもとになります。

・運動不足
運動不足になりますと食事で摂ったエネルギーを消費しきれず、余分なエネルギーの蓄積により肥満につながります。

・高血糖、糖尿病
血糖値が高い状態が続きますと、血管の内皮の動脈硬化を防ぐ働きが失われるだけでなく、高血圧や脂質異常症などの合併症が起こりやすくなり、動脈硬化を促進してしまいます。

・ストレス
ストレスは血圧を上昇させ高血圧の原因にもなります。

上記のような危険因子があるわけですが、危険因子が多ければ多いほど動脈硬化は加速度的に速まります。厚生労働省の情報サイトe-ヘルスネットによりますと、「動脈硬化は、喫煙・コレステロール・高血圧・肥満・運動不足などの危険因子が重なることによって発症しやすくなります」と書かれています。

このうち、「高血圧」「高脂血症」「喫煙」は動脈硬化の3大危険因子となり、より注意が必要です。

危険因子は一つ一つはそれほど重症ではないものでも、複数が合併して起こることで動脈硬化を加速してしまうため、注意が必要です。

動脈硬化を治すことは可能?

動脈硬化は改善するのか?動脈硬化を治すことは可能なのか?

動脈硬化は前述のとおり10歳ごろからもう進んでいくわけで、生まれた時から一生付き合っていかなければならない血管の変化です。一度なってしまえば、完全に治すということは難しいと言えます。これ以上の悪化を予防するためにも危険因子を避け、生活習慣の改善を行うなどしていく必要があります。

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